アルミニウム 2018 3 3

 昔話を書きましょう。 
かつて製造業王国と言われた日本においても、
アルミニウム業界だけは、
次々と生産拠点が海外に移っていったのです。
 アルミニウムは、「電気の塊」と言われます。
つまり、アルミニウムを作るには、大量の電力が必要です。
 日本は、外国に比べ電力料金が高く、
国内でアルミニウム精錬は経営的に困難で、
次々と生産拠点が海外に移っていったのです。
 ただし、唯一、例外があったのです。
それが、日本軽金属株式会社です。
 この会社は、自前の「水力発電所」を保有し、
電気を「自家発電」しているので、
国内生産を維持していました。
 同社も、設備の老朽化によって、
2014年3月をもってアルミニウム精錬から撤退しました。
 私は、数十年前、
アルミニウム業界に興味を持って少し調べたのです。
 あの当時、日本の製造業は絶好調で、
日本製品が世界市場を席巻すると言われたのに、
アルミニウム業界だけは衰退していったので、
その理由に興味を持ったのです。
 最大の原因は、電力料金の高騰です。
オイルショック後の電力料金の高騰が原因と言われます。
電力料金が産業構造を変えてしまうとは驚きでした。
 大昔は、原油とそれに連動する天然ガスは、激安価格だったのです。
ミネラルウォーターよりも安いと言われた時代がありました。
(この表現は、日本は水が豊富な国なので、安いというイメージです)
 さて、現在でも、世界には、電力料金が非常に安い国が多数あります。
日本の製造業にとっては、うらやましい限りです。











































































































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